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子どもの運動習慣データを基盤に IoTと運動教育事業

2018.04.25

分野
地方自治体
ソリューション
AI/ビッグデータ
IoT
Webアプリ制作
総務省実証事業モデル

IoTサービス事業について

 私たちは、山梨大学・甲府市・ミズノ株式会社・株式会社ボーネルンドと連携し、「子どもの運動習慣データを基盤としたスマート運動教育モデル事業」に取り組みました。
 本事業は、総務省平成28年度補正予算「IoTサービス創出支援事業」の採択を受け、全国で初めて産官学連携により「子どもの体力・運動能力の測定・分析・提供モデル」の実証を行ないました。

事業に取り組んだ背景

 文部科学省及びスポーツ庁の「体力・運動能力調査」によると、2017年の11歳の結果とその親の世代(1985年)を比較すると、多くの項目で子ども世代は親世代を下回っている一方、平均身長は145.4cm(1985年は143.2cm)と高くなっており、「体格の向上/体力・運動能力の低下」の現状は、将来的に国民全体の体力低下につながり、社会全体の活力が失われる事態に発展しかねません。

 文部科学省「幼児期運動指針ガイドブック」によれば、人間が行う複雑なからだの動きは、36パターンに分類される基本動作(「36の動き」)の組合せで成立しており、運動の基礎作り段階である幼児期に多様な動きを経験することが、健全な心身の発育に資するとされています。

 運動不足によりうまく転べず骨折するケース(中学生は1970年の約3倍)や、肥満傾向児の増加(11歳は1977年の1.73倍)が見られる。また、遊ぶ機会の減少が意欲・気力の低下、コミュニケーション不足、集中力の低下につながるため、平成30年度教育指導要綱には「運動遊び」への取り組みが明記されています。

 そこで本事業では、子どもの体力・運動能力の測定・分析について、子どもの動きを測定するウェアラブル端末と、計測データを見える化するアプリの開発を行いました。合わせて、子どもに運動遊びと多様な動きを子どもに経験させる人材(プレイリーダ、以下P/L)育成を実施し、プレイリーダ優位性と運動効果を実証しました。

サービス概要

・本事業では甲府市内の2幼稚園・1保育園に通う幼児に、3つの異なる遊び環境において測定機器を装着し、運動遊びを行い、データの測定・分析・見える化を行いました
・子どもに運動遊びを促し、プレイリーダ(以下P/L)の効果を検証。子どもが遊びにのめり込む環境をつくれる人材を育成するため、研修を実施しました。
・実証参加児童の保護者への同意の取り方(趣旨説明の徹底と参加規約等の整理)とセキュリティ対策を主なルールとして整備しました。

▼身近なIoTプロジェクト(総務省サイトへのリンク)
https://www.midika-iot.jp/project/369/

ポイント(結果から得られた可能性)

・子どもの発達発育状況の確認や運動効果等の新サービスの提供
・新ビジネスの展開による地域経済や雇用の活性化
・総合スポーツ用品メーカー主催イベントでの継続活用

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